人に薦められて先月から読みかけていた本を､やっと完読したので感想を。
（リクルートの江副さんの自伝）

政治家が何人か失脚するリクルート事件を起こしたという悪いイメージしかない江副さんだったんですが、この本を読むと人間としては好感を持ちました。
よくある一代で大企業を作った人とは､違う『人間の弱さ』を知っている人みたいで。失敗の元になった通信分野への進出も時代より早すぎたからとも言えそうだし。
成功した人の本はいくらでもあるけど、そこから失脚した人の自伝は､そんなにないんじゃないかな。とくに経営者の書いた本だと。
読み物としても面白いです。タイトルもセンスいいですよね。本当に賢いんだろうな､この人。

『かもめが翔んだ日』　江副浩正／著　朝日新聞社
出版年月 2003年10月 ISBNコード 4-02-100081-X
税込価格 1,890円

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受持ち高校の生徒数が減って扱う教科書の量が少ないせいか､本を読む余裕が今年はあります。嬉しいような悲しいような。

今日の朝日新聞の土曜版みたいなのに､総額表示に賛成反対のアンケートの結果が載っていた。賛成44％　反対38％　わからない18％　
私の予想と違って､賛成のほうが僅差だけど多いようだ。なにも考えなかったら､買い物するときに楽なのは確かだけど。
61歳の男性の意見として書いてあった『税を税として認識させないやり方はペテンだ。』に賛成します。
財務大臣は『税率引き上げにつなげる意図ない。』と国会答弁で言ったそうだけど､これ誰が聞いても嘘だよな。上げた時には結果的にそうなっただけだ｡と言うんだろうな。　

『神辺町は福山市に編入合併』に流れが変わったようだ。
今月始めの有権者全員に対しておこなわれたアンケートの結果からして当然なんだけど。多数決だと郡より市のほうがカッコいいという考えも大きな数字になるんだろうな。
商売の利害で神辺町が単独町制のままがいいというのも､勿論あるんだけど、もし単独町制でも周りと比べてそんなに劣らない住民サービスが可能なら今のままでいいというのが､私の思いです。だって愛着があるし神辺が好きだから。　でも無理なのかな。

ともかく、これから数ヶ月の間に決まるんですよね。どう転ぶのか目が離せないな。

教科書販売の準備で倉庫に篭もってるうちに､内税表示が義務化されるという４月１日が近づいてきた。本のほうは出版社任せで､だんだんに変わっていくのだから､ほっとけばいいが､悩みの種は文具。
約３０坪の分の文具にﾊﾝﾄﾞﾗﾍﾞﾗｰで付けてる値段を貼りかえるなんてかかる時間を考えただけで嫌になる。義務化というだけで罰則はないらしいから､当面新しく入荷したしたものだけ､色を変えて税込みと印刷されたｼｰﾙで値段を付けえていこうと考えている。お客さんには迷惑をかけるが､それで許してもらうしかない。
にしても､これって､すんなりと決まったことなんだろうか｡決まったという報道まで､議論されてるとかいうのを新聞とかで見た覚えはないし。いつの国会で決まったんだろう。
今､世論調査したら反対する人の方が､きっと多いですよね。
もう仕方ないと諦めないといけないのだろうけど､消費税を小刻みに上げるのだけはヤメてほしい。
そんなことされると､うちぐらいのＰＯＳ管理してない､単価が低くて品数の多いい文具屋みたいなとこは､どうしようもないですから。

新聞の社会面の下の方に､キャッツという会社の元社長が自社株のを不正に取引したとかで､再逮捕されたという記事を見つけた。１月ぐらいに読んだ本の著者が勤めていた会社はこれだったんだ。と一人で納得。医者の投薬ミスで身体を壊されて働くことができなくなり､家族をこれから先､養う為に、医者と製薬会社を相手に裁判で争う｡という話なんだけど､あまりに傲慢で自分が優れててるという著者に嫌悪感を覚えながらも最後まで読んだ。そんな本でした。能力至上主義で､当時どんどん業績を伸ばしたこのキャッツという会社はなんの会社なんだろうと思ってたのが､今朝の新聞で解決した。
この辺では聞かないけどサニックスのような会社みたい。私にとって良い印象はない強引な訪問営業で大きくなった会社で出世するのは､当然こういうタイプの人なんだ。頭の隅に残ってた疑問が解けて､すっきりした。　　

『私は薬に殺される』　福田実／著　出版社名 幻冬舎 出版年月 2003年11月
ISBNコード 4-344-00428-0 　税込価格 1,575円